界壁施工不備および仕様不適合、外壁構成における大臣認定との不適合、天井部施工不備…2018年からようやく日の目を見出した一連の施工不備問題への対応で巨額の支出が現実のものとなる最中に、2020年コロナ禍が直撃したレオパレス。資産売却を進めるものの、スポンサーなしでの再建はあり得ず、ここをひとまずは「フォートレス・インベストメント」が支えることで9月末に合意した。同時に、社員の2割弱に及ぶ千人規模の希望退職募集も進めていたが、実際にその社員らが8月末で退社していたところ、9月9日の当開示でレオパレスは「決算業務に従事する従業員が想定以上に退職したことによって、決算プロセスに更なる時間を要する見込み」とし、決算発表を延期する事態に陥った。東証一部上場企業が退職勧奨で決算業務をコントロール出来ないという事態には、「ここまで厳しい状況なのか」と、経理部門にエールを送りたくなる人もいた。
投票者のコメント:「山一證券の「しんがり」を思い出して目頭が熱くなった」(遊撃部長F/S&RWAsさん)
「いつかは自分の身に起こるかもしれない、全国の経理屋さんをヒヤリとさせた案件。」(かたゆでさん)
適時開示アワード2020 最終結果