三越伊勢丹HDは4月、平成30年3月期の業績を公表。
事前の純益予想は80億円で、売上高は事前の予想通りに推移していたが、「三越伊勢丹及び三越伊勢丹フードサービスが保有する店舗設備等について、現在の事業環境及び今後の見通しを勘案し、減損損失約110億円を特別損失として計上」することとなり、当期は赤字転落となった。
この日の日本経済新聞は三越伊勢丹の決算について、「最終的なもうけを示す連結純利益が前の期比7割減の40億円前後になったようだ。5割減の従来予想から減益幅が拡大する」と報じていた。 「高級スーパーの売却や百貨店閉店に伴う損失が膨らんだ」、と固定資産の減損自体も把握はしていたもようで、減益報道に驚いた投資家も多かった。
しかし、当日この報道を受けた当社のリリースは「本日開催予定の取締役会において、特別損失の計上及び通期業績予想の修正について附議する予定で、平成30年3月期業績予想の当期純利益について、報道の数値を下回る大幅な下方修正をする見込みです」と報告。
「本日の一部報道について」というタイトルからはあまり想像されなかった追い打ち報告に、衝撃が走った。
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