Disclosure Award 2018(適時開示アワード 2018)

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適時開示アワード2018 最終結果

 「適時開示アワード」実行委員会は、今年「最も人々の記憶に残った適時開示情報」に、スルガ銀行株式会社(8358)による「調査報告書(公表版)」を選定しました。

 「適時開示アワード」は過去1年間に開示されたすべての適時開示情報等の中から、不特定多数による投票により「最も人々の記憶に残った適時開示情報等」を選定する、今年度で6度目の開催となるイベントです。

 最多票を獲得したスルガ銀行株式会社による「調査報告書(公表版)」は、いわゆる「かぼちゃの馬車」事件で話題となったシェアハウス物件等への融資審査・案件獲得において、金融機関としては異常な行員らの姿勢が、全社的に蔓延していく過程が事細かに描かれた作品です。

この資料は、休日に目を通した人々が月曜日を迎えたくなくなるクオリティで、「名作小説のような印象的なワードの数々に心震えるサスペンス超大作」であるとの理由で大賞を獲得しました。

 次点の株式会社ディー・エル・イー(3686)「第三者委員会の調査報告書の受領及び調査結果に関するお知らせ」は、上場から東証一部への市場変更まで一貫して恣意的な売上計上を続けてきた当社の乱れきった財務報告体制を、膨大な資料のフォレンジックによって明らかにした第三者委員会報告書です。

 選者のコメントからは、「上場以来まともに決算をしていない。上場ゴールの代名詞のgumiより酷い。」など、こうした案件ではほとんど取り消されない、「上場したもの勝ち」「市場変更したもの勝ち」であるといった、東京証券取引所の取引所としての甘さを指摘する声も目立ちました。

 今年の「適時開示アワード」は2017年12月から2018年11月に開示された適時開示情報を対象とし、第1フェーズで13社の適時開示を公募により選定。最終投票の結果、81名(*)から34票を獲得した、スルガ銀行「調査報告書(公表版)」を大賞と選定しました。

(*)投票受付にあたっては、仕様により1つのIP からの複数の投票を不可とするなど、多重投票を排除する努力を行っております。また、 実行委員長個人としましては、寺崎電気産業と原弘産が開示アワードっぽくて好きです。



なお、同アワードの2017年度の最終結果はこちらでご覧いただけます。

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