「鷹の爪」IPで知られる当社は、2014年3月にマザーズ市場に上場。翌年には「株式会社 TOKYO GIRLS COLLECTION」を設立するなどし、2016年4月には念願の東証一部への市場変更を果たす。経営者の娘もメディアに露出するなど、各方面で華々しさに彩られた当社ではあったが、一部の案件に関する売上計上の妥当性等に懸念がある旨の指摘を外部から受けて第三者委員会を設置。委員会は調査にあたってDLE 関係者のうち、特に本事案に関連があると推認された11名の電子メールデータを保全。メール及びこれに添付されたワードファイル、エクセルファイル、PDF ファイル等、合計 134万5338件からキーワード検索等により不正の端緒を探った。そこから浮かび上がったのは、上場および市場変更に向けた過度なプレッシャーが作り上げた会計不正の痕跡。マザーズ上場前の事業計画策定の場面において、幹事会社による目標値を満たすため、B氏がその数値を満たすよう「裏ワザ」を考案し、C氏がそれに協力していた経過がうかがわれ、東証一部への市場変更を計画して数字を作りにいく際におけるメール上での「2000 万円分吸ってもよろしいでしょうか。ていうか吸わせてください」などという名言も一部で話題となった。製作委員会方式のビジネスの流れもよく分かる整理された構成と、そこに絡むデジタル・フォレンジックの成果が、読むものを飽きさせない。
投票者のコメント:「過年度訂正したら市場変更基準を満たしていないのに粉飾で市場変更した事実がバレちゃった「ごめん、訂正するわw」で済むのかどうか、、、こういう会社を上場させ昇格させる東証自体の審査も疑ってしまう。」(mamedanuki さん)
「上場以来まともに決算をしていない点。上場ゴールの代名詞のgumiより酷い。」(そらしど@ほぼお休み中 さん)
適時開示アワード2018 最終結果