Disclosure Award 2021(適時開示アワード 2021)

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適時開示アワード2021 大賞

獲得ポイント:22pt

ノミネート番号:7

銘柄コード:7196Casa
[PDF] 特別調査委員会の最終調査報告書受領及び公表に関するお知らせ
「服破り」で黒い付き合い高確示唆?

昨年12月の文春記事『「ぶち殺すぞ」「電車に飛び込め」東証一部上場「Casa」社長の“罵倒音声”』(現在は非公開)で明らかになった、当社子会社元社長(A氏)に対する当社社長のパワハラ疑惑発言(音声記録)において、当社社長が「来いよ、腕っぷし俺、自信があるから。来い来い。俺も輩は輩で何人も付き合っとるから。」と発言していたことから、この社長が付き合っているという「輩」とは反社ではないのか、また、社長にはパワハラ癖があるのではないのかと指摘されて設置された第三者委員会の調査報告書。

まず委員会は、この「輩」発言の裏には、「自分の代表取締役の名刺さえ1年間作成できない」というA氏が、部下からも見放されるほどの職務遂行能力の無さを露呈していた背景があったという。

そして、調査報告において自ら任務懈怠を認めるほどであったとされるA氏は、部下を含む周囲から厳しい指摘を受け続けた結果、退任を申し出るため当社代表ら経営陣のもとを訪れる。そこで当社社長から責任を追及されたA氏が激昂し、社長もそこから口喧嘩に応戦したところ、A氏が社長に暴行を働いたことにより、社長は件の「輩」発言に至ったという。

しかしながら何よりも読者の心を掴んだのは、その発言後に「当社代表取締役の着ていたTシャツが破け」、そこから代表による大岡裁きが展開された結果、A氏がお礼の言葉を社長に告げて終わるという謎コント。これが「北斗」世代には堪らないとの評を受け、堂々のノミネート理由となった。じゃあなんでA氏は録音データを文春に売ったんだよ。

最終的に調査報告書は、代表にはかねてから発言に気を付けてほしいと思っていたという社員は現れたものの、執行役員は「労働者」ではないから、代表の強い口調による指導はパワハラに該当しないけど言動には気をつけてねという穏便な結論に。

「長らく不動産関係の仕事をしてきた中で、そのような素行不良な人間とも対峙してきたという趣旨で言った」という意味で、反社と付き合いがあるわけではないとされる代表の「輩」発言。やっぱ不動産業って恐いんすかね。

投票者のコメント:

「最高です『その際、当社代表取締役の着ていたTシャツが破けた』」(@peko409さん)

「エンターテイメントでした。本人同士で再現ドラマみたい。」(ゆきつぐさん)