東京商工リサーチも一切臆すことなく「数年前から危機的な状況が続き、死に体の“ハコ企業”」と表現していた、もはや何の会社なんだか分からなかったNuts が今年、無事に息絶えることとなった。2020年は2月に金融商品取引法違反(偽計)の疑いで証券取引等監視委員会による強制調査を受け、4月には当時の監査法人による3月末時点の実査において、帳簿上で8億円となっていた現金が、実際は50万円しかなかったという「カラ箱」状態が明るみに。その後は誰からもあまり気にされず、静かに破産のリリースが9月16日の21:30に流れ、はるか遠くの小惑星のようにその長いハコライフを終えた。今回の適時開示アワードにノミネートしたのは、そうした「消えた(というか無かった)現金」事件で当時の会計監査人から契約解除を突き付けられたところに現れた救世主アリアからも、「監査報酬の一部の支払いを期限までにできていない等の理由により」契約解除の通知を受けたというリリース。カネが無いのは分かっていても、「死に体の“ハコ企業”」に対して監査法人アリアはどういった目論見でコロナ禍で特に貴重な人的リソースを費やしたのか。資本市場という名の生態系は多様性に溢れている。
投票者のコメント:「Nutsが監査報酬の一部を支払えなくてアリアに契約解除されたのしょぼくてウケました。クソ株の末路って感じでとても良いです。」(@peko409さん)
「全部嘘さ そんなもんさ Nuts の病院はまぼろし〜♪」(ya86xxさん)