Disclosure Award 2022(適時開示アワード 2022)

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適時開示アワード2022 3位

3位:6035 アイ・アールジャパンホールディングス 第三者委員会設置に関するお知らせ(ダイヤモンド・オンラインの報道を受けた当社元役員に関する追加調査の実施について)

エントリーNo. 3

銘柄コード:6035 アイ・アールジャパンホールディングス

[PDF]第三者委員会設置に関するお知らせ(ダイヤモンド・オンラインの報道を受けた当社元役員に関する追加調査の実施について)

火のないところに火をつける

昨年、突如アジア開発キャピタルからのプロキシーファイトに追い込まれた新聞輪転機メーカー「東京機械」。その事業の性質から大手メディアを巻き込む大激戦へと発展した。

当初はかなり厳しい戦いが予想されたが、敏腕MA弁護士ら最強の布陣が大手議決権行使助言会社の支持を取り付けることにも成功し、臨時株主総会にて買収防衛策を無事可決。防衛を果たした。


この「最強の布陣」側で東京機械の防衛側にいたアドバイザーがIRジャパンだったが、それから一息ついた今年6月、同社顧問にスライドする予定だった副社長が突然「一身上の都合」で辞任した。


3日後にはその答え合わせをするかのように、証券取引等監視委員会がインサイダー容疑でこの元副社長の関係先を強制調査していることが報じられた。


その後に設けられた調査委員会の調査において、当時の社長は過去に自分が招聘していたこの副社長の管理が不十分であったとして任命責任を感じており、辞任までのラスト1年間は特に副社長が社内で野放し状況にあったことが分かっている。


そこからさらに半年後、開示タイトルにもある通り、ダイヤモンド・オンラインは前述の東京機械vsアジア開発キャピタルのプロキシーファイトにおいて、アジア開発キャピタルに東京機械株の買収提案を行っていたのが、まさかのその副社長であるとの衝撃的な報道が飛び出した。

当該報道の真否については現在、IRジャパンも第三者委員会を設けて調査を行っているが、副社長の当時の予定を確認したところ、報道された時期において実際にアジア開発キャピタルと接触していた可能性があることが判明しており、当社の行動のまさかのマッチポンプぶりが「市場の死の商人」すぎると話題となった。

 

選者コメント

「受注ではなく「創注」とは、バブルのころに言われていたような気がします。」(栗 さん)

「まさかの案件組成能力発揮。巻き込まれた東京機械には同情する。」(kakaik2 さん)


適時開示アワード2022 最終結果