「適時開示アワード」実行委員会は、今年「最も人々の記憶に残った適時開示情報」に、グレイステクノロジー(6541)「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を選定しました。
「適時開示アワード」はことし開示されたすべての適時開示情報等の中から、不特定多数による投票により「最も人々の記憶に残った適時開示情報等」を選定する、今年度で10度目の開催となるイベントです。
最多票を獲得したグレイステクノロジー「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」は、過年度財務諸表において売上計上していた取引に不適切な取引が含まれている旨の指摘を外部機関から受けたために設置された特別調査委員会の調査報告書です。
「株式上場という経済活動が人を、組織を狂わせていくさまを描いた作品」と評価され、選者からは、「これのせいで監査手続が増える」などと、真っ当に経理を進める企業からの恨み節も聞かれました。
次点はユニバーサルエンターテインメント(6425)「TRLEI にて発生した不法占拠等の違法行為に関するお知らせ」でした。こちらは昭和平成を駆け抜けた異色の日本人カジノ経営者が会社を追われた後に、ユニバ社が経営していたフィリピンのカジノに武力を用いて突入した事件を報告する、とても令和とは思えない衝撃的な適時開示情報です。
報告書を読んだ選者からは、「私兵による占拠から奪還という、ハリウッド作品並みのスケールの大きさは「市場のドラマ」の一言では語り尽くせない大スペクタクル、今年一番の事件間違いなし」とのコメントが寄せられました。
今年の「適時開示アワード」は2022年1月から2022年12月に開示された適時開示情報を対象とし、第1フェーズで10社の適時開示を公募により選定。最終投票の結果、グレイステクノロジー「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を大賞に選定しました。
以下では、今年のトップ5に選ばれた作品を、投票者によるコメントとともにご紹介して参ります。また、ノミネートされた全作品につきましては、次のリンクをご参照ください。
同点の場合、1位投票の多い順にランキングを作成しました。