Disclosure Award 2014(適時開示アワード 2014)

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2014年 ノミネート適時開示書類一覧

  1. グローバルアジアHD「社内調査委員会設置に関するお知らせ」
  2. ガンホー「当社業績に関する一部報道について」
  3. ジオネクスト「筋萎縮性側索硬化症(ALS)遺伝子治療の前臨床共同研究実施のお知らせ」
  4. アルファクス・フード・システム「平成26年11月12日付開示の「 第三者割当による新株式の発行および主要株主並びに親会社以外の支配株主の異動に関するお知らせ」の一部訂正の経過」
  5. 日本テクノ・ラボ「一部のWEBサイトの掲載記事等について」
  6. リソー教育「第三者委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」
  7. LCAHD「和解による訴訟の解決に関するお知らせ」
  8. エナリス「一部のWEBサイトの書込みについて」
  9. ジャパンディスプレイ「通期業績予想の修正に関するお知らせ」
  10. ソーシャル・エコロジー・プロジェクト「取締役による株主総会決議不存在、決議存在確認及び取締役の地位確認訴訟の提起に関するお知らせ」
  11. ゼンショー「第三者委員会からの調査報告書受領に関するお知らせ」
  12. サンフロンティア不動産「新株式発行及び株式売出しの中止に関するお知らせ」
  13. ベネッセHD「お客様情報の漏えいに関するご報告と対応について」
  14. 小僧寿し「経営方針に関する意見募集について」

ノミネート番号:1

銘柄コード:3587グローバルアジアHD(当時:プリンシバル)
[PDF] 社内調査委員会設置に関するお知らせ
平成版「消えた2億円事件」

「当社の現経営陣が、旧代表印等の返還を受けた後、直ちに当社の預金残高を確認したところ、本件増資資金のうち本新株予約権行使に係る払込金は、払込み後、直ちに何者かによって引き出され、その後、行方が不明となっている事実が判明致しました。」

経営陣交代の直後に出てきた旧経営陣の遺物とは、壮大な遺失物(フィリップ証券からの増資資金払込額・約2億円)だった。

また、同社は6月30日には、その3日前の開示が「当社とは無関係かつ無権限の者によって」行われたことを明らかにするなど、前代未聞の内部統制スキルを披露し、開示ウォッチャーを終始圧倒し続けている。

ノミネート番号:2

銘柄コード:3765ガンホー
[PDF] 当社業績に関する一部報道について
「上回る見込み」に投資家興奮

東証が5月22日に従来の「開示注意銘柄」制度を、「不明確な情報等に関する注意喚起」制度へ改正。

IR担当者からは「なんでテキトーな飛ばし記事にもご丁寧に対応しなきゃいけないの」との言葉も聞かれる中、日経恒例の業績報道に対してガンホーが行った開示はまさかの「記事にある通り、売上高、営業利益とともに、平成25年12月期第3四半期連結業績を上回る見込みでありますが」。

「まあ楽しみにしてなさい」とも言わんばかりの表現に投資家も興奮。
結果、同社が行った開示は「注意喚起」というよりも、ある意味射幸心の煽りとなった。

ノミネート番号:3

銘柄コード:3777ジオネクスト
[PDF] 筋萎縮性側索硬化症(ALS)遺伝子治療の前臨床共同研究実施のお知らせ
リナックス→地熱→ALS?

かつてはライブドアの子会社ともなっていたIT企業「ターボリナックス」時代を経てホールディング体制へ。以降、リナックス迷走期を抜け出すべく、同社が社名を「ジオネクスト」に変えて打ち出した新事業はなんと「再生医療事業及び再生可能エネルギー事業」。

今年1月には「日本地熱発電㈱」の設立を決議した同社は、夏には今年の流行語大賞候補「アイス・バケツ・チャレンジ」で一躍知名度が上がった病気、「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」に目をつけて東大および自治医科大と、遺伝子治療の前臨床研究を実施すると決議したことを開示。

この予想外のトレンド・フォローぶりに驚き、思わず大学側に当研究の実在性を問い合わせた投資家もいたとか。

ノミネート番号:4

銘柄コード:3814アルファクス・フード・システム
[PDF] 平成26年11月12日付開示の「 第三者割当による新株式の発行および主要株主並びに親会社以外の支配株主の異動に関するお知らせ」の一部訂正の経過
株主なくして代表なし

「経営効率化等の総合的な見地から経営体制の一層の強化の必要があると判断されたことから」、取締役会で解職させられた旧代表取締役。
華麗なる追い出しに成功したかにみえた新経営陣だが、この旧代表は52%の議決権を保有する大株主だった。

その後、11月12日に新体制の取締役会は第三者割当による新株式の発行を決議し、同社はその旨を開示するも、その翌日には中国財務局宛てに、その開示に誤りがあるとの外部通報が寄せられていたことが判明。

その三者割が有利発行にあたるか否かを巡って開示の訂正が相次ぐ中、旧代表取締役は同月、新株式発行の差止仮処分の申立てを行った。

ノミネート番号:5

銘柄コード:3849日本テクノ・ラボ
[PDF] 一部のWEBサイトの掲載記事等について
とばっちり受けて思わず開示

『一部のWEBサイトの掲載記事等において、当社と誤解を招く「発電事業を計画していた東京都千代田区平河町のテクノ・ラボ社に発電設備を10億円で販売後、売掛金の回収懸念が発生し、当該発電設備の所有権は、すでに東証一部上場の金融機関に移転しており、当該取引については完了しております。」等の記事が掲載されていますが、この記事は、当社とは一切関係のないものですので、どうぞご安心くださいます様お願い申し上げます。』

同社と関係のないエナリス社の疑惑を追及する「一部のWEBサイトの掲載記事等」で疑惑のキーポイントにあったのが「発電事業を計画していた東京都千代田区平河町のテクノ・ラボ社」。

社名があまりに似すぎており、完全なる「とばっちり」に悶絶した同社は思わずリリースを出すハメに。珍しい適時開示となった。

ノミネート番号:6

銘柄コード:4714リソー教育
[PDF] 第三者委員会の調査報告書受領に関するお知らせ
理想とはかけ離れた内部統制

平成25年11月下旬に証券取引等監視委員会の任意調査を受け、同社とその連結子会社である㈱名門会において不適切な会計処理が行われた疑いが明らかとなったことから、過去の会計処理について第三者委員会を設立して行われた調査報告書。

グループ全体の不適正な売上計上額を83億円に及ぶと指摘し、過年度の監査法人の対応を含めた会計処理面での調査は比較的充実していたものの、なぜか開示された調査報告書は「(要約)」の文字が付された要約版であった。

企業の第三者委員会報告書を格付けする「第三者委員会報告書格付け委員会」の久保利委員長は、本要約版について、完全版を公開しない理由が見当たらないと指摘し、『「事件の真因がA会長の経営原則そのものにあるかも知れない」という健全な疑念に基づく追及がなされていない』として最低クラスの評価を行ったことも一部報道等で話題となった。

ノミネート番号:7

銘柄コード:4798LCAHD
[PDF] 和解による訴訟の解決に関するお知らせ
未払弁護士報酬「2年縛り」プラン

今年、現物出資財産の評価額を過大に計上するなどの不正経理を行っていたとして金融庁から3億5329万円の課徴金納付命令を受けた同社は、平成21年8月から平成23年3月まで依頼していた顧問弁護士に970万円の未払いがあったため、今年2月にはその支払いを求める訴えを提起された。

元弁護士と、手元資金にも苦しんでいた同社は、「本件の和解金として800万円を2年間月5万円、その後残額一括にて支払う」という心温まる結果で和解。
この度、たくさんの訂正報告書の影にひっそりと佇んでいたこの開示が「2年後が楽しみ」とめでたくノミネート。

ノミネート番号:8

銘柄コード:6079エナリス
[PDF] 一部のWEBサイトの書込みについて
「アウトロー」な開示姿勢

「東京アウトローズWEB速報版」による10月23日付『「アベノミクス」にのって新規上場した「エナリス」、実態不明の会社に「巨額売掛金」、疑惑次々と』記事を「書込み」と表現し、同日中にホームページ上ではその記事が指摘する取引について「何ら懸念はございません」と説明して以降、その説明を二転三転とさせ、ようやく約1ヶ月後に第三者調査委員会の設立を発表したエナリス。

重要事実の公表も当初はTDnet上での適時開示を避け、まずホームページ上で公表。そこから、同一ページ内で新旧対照もなく文章を逐一更新するというアウトローな開示姿勢にはバイラルメディアも真っ青であった。

同社への疑惑が深まりゆく渦中にホームページ上にアップされた代表名義での「凛として」というタイトルの文章も、ホルダーの涙を誘って大きく話題となった。

ノミネート番号:9

銘柄コード:4740ジャパンディスプレイ
[PDF] 通期業績予想の修正に関するお知らせ
なんで上場前に言ってくれないの

3月決算の同社は今年3月19日に上場。
しかし、そのたった上場1ヶ月後に「(平成26年3月期の)第4四半期最終盤において、顧客事由による出荷遅れが生じたことに加え、中価格帯スマートフォンディスプレイの市場価格下落により価格交渉が難航して出荷見合わせを行った製品が発生し、その結果、売上高が当初予想していた水準から減少」していたことを開示。
経常利益ベースで△14%強もの業績下方修正となった。

一部の市場関係者にも衝撃が走り、投資家からは「あんた知ってたやろ」の声も。
今年の「上場ゴール」枠から唯一のノミネートとなった。

ノミネート番号:10

銘柄コード:6819ソーシャル・エコロジー・プロジェクト
[PDF] 取締役による株主総会決議不存在、決議存在確認及び取締役の地位確認訴訟の提起に関するお知らせ
会社法バトルの最前線

昨年を上回る会社法バトルを見せつけたソーエコ2014。
今年の株主総会では会社側の取締役選任議案が通り、それに対する修正動議案が無事に否決した後に、議場において「議長不信任及び株主である齋藤正和弁護士を新議長に選任する動議」が可決されるという事態に発展。

そして、この齋藤議長が「本総会において、株主1名の事前の10,000個の議決権行使を表決に含めない措置」をとったことで大モメに。

会社が原告となって株主総会の適法性を確認するという事態を想定していなかった会社法のフロンティアを切り開く同社は、当期においては売上のみならず、訴訟費用と株主総会運営費用の積み上がりも絶好調だ。

ノミネート番号:11

銘柄コード:7550ゼンショー
[PDF] 第三者委員会からの調査報告書受領に関するお知らせ
従業員からの”過労証言”に全国が涙

2014年の流行語大賞候補「ワンオペ」。
最近では報道でも「ブラック企業」批判が強まってきたなか、ついにゼンショーが『牛丼チェーン「すき家」の労働環境改善のための提言』を求めて第三者委員会を設置。

報告書p.25では「居眠り運転で交通事故を3回起こした。人が取れず、金曜から月曜は回転になる。」「年末親に会い、20kg痩せ見てられない、辞めてくれと頼まれた。」「居眠り運転により、怪我→入院。(川に車ごと転落)過去に事故を3回起こしており、父親から仕事を辞める様にと勧められている。」などといった過去の従業員らの悲痛の声も取り上げられており、ゼンショーを現代の「蟹工船」と表現するメディアも。

ノミネート番号:12

銘柄コード:8934サンフロンティア不動産
[PDF] 新株式発行及び株式売出しの中止に関するお知らせ
天命に従い増資を中止

同社は平成26年4月9日に取締役会で新株式発行等を決議し、同日開示した。
しかし、26年3月31日現在での発行済株式総数4275万株に対し、640万株を発行して手取概算額合計上限約87億円もの調達を行う旨を発表して以後、サンフロンティアの株価は約25%も下落。

この情勢を受け、同社は「本件新株式発行等による調達資金を使った投資効果を考慮したとしても、既存株主の皆様の利益の最大化には結びつかないものと判断」し、自ら新株式発行を中止するという珍しい決定を開示。

その日、ホームページ上で公開された「公募増資の中止に関するご説明」と題するPDFでは、同社代表が今回の株安を『「いい気になるなよ」との神のお告げ』であると感じたとの告白も話題となった。

ノミネート番号:13

銘柄コード:9783ベネッセHD
[PDF] お客様情報の漏えいに関するご報告と対応について
お詫びの選択肢に「関連財団へ寄付」

「業務委託先元社員が、弊社お客様情報を不正に取得し、約3,504万件分の情報を名簿事業者 3社へ売却していたことが判明」

かねてより尋常な数の個人情報を収集し、プライバシーマークまで取得していたベネッセが大規模な個人情報流出。

注目されたお詫びの品は1人あたり「500円分の金券」という、いわゆる「ソフトバンク基準」だったが、そこに追加された選択肢はまさかの『金券をお受け取りいただく替わりに、「ベネッセこども基金」へのご寄付をお選びいただくことが可能です』。
斬新な還流スキームの提示にタイムラインでは冷笑が相次いだ。

ノミネート番号:14

銘柄コード:9973小僧寿し
[PDF] 経営方針に関する意見募集について
経営、おしえてください

今年8月に「抜本的な経営改革を行い、早期黒字化を目指し、安定的な収益を計上できるスリムで筋肉質な経営体質に転換するために、社内外から広く意見を募集し、経営改革案を立案するため」、ステークホルダー全体から「経営方針に関する意見」を募集するという珍しい適時開示を行った小僧寿し。

その結果、今冬には不採算店舗を整理し、「ラーメン事業」「カウンターステーキ事業」「仕出し弁当事業」の新規開発を行うと発表。

アワードへは、意見募集からこの新規事業を決めるまで、どのような会議を経てきたのかまで開示されて欲しいとの声も寄せられた。

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